TOP講演会>2007/12/14


現代アジア研究センター ミニ・ワークショップ

「インドと東アジア」

2007年12月14日(金) 15:00~17:00
同志社大学新町キャンパス 現代アジア研究センター(臨光館4階)
入場無料・事前申込不要

<パネリスト>
Prof. Sunny Kai-Sun Kwong, Chinese University of Hong Kong
"The Financing of Urban Mass Transit Railway in Hong Kong"

Prof. Dev Raj Adhikari, Tribhuvan University
"Why India Matters for Japan?"

Prof. Shandre M. Thangavelu, National University of Singapore
"Singapore India Nexus"


<コーディネーター>
阿部茂行教授(同志社大学政策学部教授・現代アジア研究センター長)



飛躍が目覚ましいBRICSの一角、インド経済と東アジア経済の関わりについて、香港から香港中文大学のKwong教授、アデレイド大学のJain教授、シンガポール国立大学のThangavelu教授を招いて、東アジアからインド経済を考えるミニワークショップを開催した。 3名はそれぞれの専門からインド経済に関わる問題を提起した。


まずKwong教授は香港の都市交通システムの財政問題について議論した。一見、インド経済にまったく関係のないトピックにも思えるが、インドはインフラが東アジアに比べて整備されていない。つまり先進経済である香港の都市交通インフラの問題点の指摘は、インドの同様の今後の問題を考えるにつけ参考になる議論であった。



Jain教授の専門は日本外交である。Why India Matter for Japanというテーマで日本がなぜインドに関心を寄せるのかを歴史的にひもとき、 最近の接近は日中間の冷めた関係、米印の接近、中国への牽制、米国の動きに乗り遅れるな、という要因を指摘した。最後に、今、政治経済の両面から総合的にインドにアプローチするモメンタムがある、そういう現状をわかりやすく解説した。



最後のスピーカーであるThangavelu教授はFTAを巧みに利用してシンガポールを媒介に日印の経済交流を活発化すべしとする Thangavelu-Abe論文の簡単な紹介、および中国・インド・シンガポールの比較優位と生産のフラグメンテーションの動態を分析した新しい論文のポイントを議論した。顕示比較優位指数を用いた分析が圧巻で、2時点を比べてRCAがどのように推移したかを計量分析で明らかにした。中国の比較優位構造は過去10年にわたって大きく変化したのに対し、インドの場合はそこまで大きくはないが変化していることが確認された。


3人の異分野の専門家がインドをどうみるかについてそれぞれの報告をおこなった後、会場からも興味深い質問が飛び出し、インドに関する共通理解が深まった。



講演資料(pdfデータ)

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